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勇払ガス田は北海道苫小牧市の東部にあります。北海道最初の大きなガス田で、日本国内でも最大級のものです。最近、札幌市を中心にガスを送り始めました。
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苫小牧市東部の工業地帯の風景
ガス田は写真中央の地下に拡がっていて、地上の生産基地は星印のあたりです。(中央奥には、市のシンボルである製紙工場の煙が見えます)
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生産基地全景
基地は、サッカー場が10個ぐらい入りそうな広い敷地(写真下半分)に建てられていて、まわりにはまだ原野のふんいきが残っています。敷地中央が、地下から出てきたガスから油分を除いたり、家庭用に使えるようにカロリー調整などをする施設です。左手は、除いた油をためるタンク、右手はボーリングをしている掘削機械(リグ)です。
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生産基地地上風景
一番奥の大きなのが原油タンク、隣の塔では圧力が低くて使えないガスを燃やしています。
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貯留層(ガスがたまっている岩石)
ガスは地下4000mの深いところにある、花崗岩や礫岩の割れ目(フラクチャー)から噴き出してきます。左から、花崗岩、礫岩、地下の割れ目(黒い曲線部分)。
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クリスマスツリー
地下から出てくるガスの量をコントロールする部分です。
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いざ札幌へ
家庭で使えるガスに調整して、札幌へとつながるパイプライン(長さ70km)にガスは入っていきます。
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生産基地の中のハスカップ畑
まわりの原野に自生しているハスカップを育てて将来の収穫を楽しみにしています。
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苫小牧市内の風景
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苫小牧市内の風景
氷上のスポーツと製紙で有名な町です。
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樽前山
さらに西にはなだらかな樽前山が見えます。(観光で有名な支笏湖は裏側)
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ウトナイ湖
渡り鳥の楽園。日本野鳥の会が最初に「サンクチュアリー」に指定し、ラムサール条約にも登録されています。
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勇払原野
基地の東には勇払原野が広がっています。黒沢映画「影武者」のロケ地にもなったそうです。(右手奥が苫小牧市街)
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石油備蓄基地
勇払原野の一角にあり、日本で最大級の備蓄基地です。浦河へ向かう国道を走っていると、突然巨大な石油タンク群が現れ驚かされます。
素材提供:石油資源開発(株)