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アゼルバイジャンの首都バクーは中東湾岸国が産油国として今の地位を占める以前からの古い石油の街です。中央アジアと言ってもいろいろな人種が混在しており、アゼルバイジャン人はトルコ、中東系の人々とよく似ています。歩道の脇はカスピ海の波打際。
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バクーの中心部分はソ連邦時代の現代風建築物が並んでいますが、少し外れの旧市街は昔の趣を残しています。
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旧市街にある遺跡で昔の浴場跡だそうです。日本の銭湯というより西のトルコにあるものを思い浮かべればよいのでしょうか。バクーの昔の風景が偲ばれます。
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バクー旧市街は狭い路地が入り組んでいて車社会には馴染めそうも無い所です。
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バクーとは「風の街」の意味だそうで、その名の通りカスピ海西側のコーカサス地方から海に向けて常に強風が吹いています。高台から眺めたバクーは未だ旧ソ連時代の古ぼけた街並みですが、眼前のカスピ海に世界中の石油会社が注目する今後は、どのように変貌してゆくでしょうか。
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アゼルバイジャンの南にあるイランはペルシャ絨毯で有名ですが、この国も絨毯はお土産の目玉の一つです。旧市街の観光客が通る道端にはこのような絨毯屋が店を出しています。興味の眼を向けるとそそくさと何枚か広げてくれるのは何処の絨毯屋も同じです。
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バクーから車で小高い丘に登ると「燃える山」があります。天然ガスが地中からしみ出しているのですが、確かにこの地には資源が眠っているのがわかります。この場所の管理人に「いつから燃えているの?」と由来を尋ねた所、「私が来た時には既に燃えていた」との返事でした。
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バクー旧市街の中心にある古城で観光スポットにもなっています。当時の装飾用壁板?が雑然と並べてありますがこれも展示の一部です。
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誰しも世界史の時間で一度は耳にしたことがあるでしょうが、ゾロアスター教(拝火教)の寺院がバクー郊外にあり、今も御神体である火が灯っています。ひっそりと訪れる人も見られませんがガイドの人がいます。もちろん言葉は通じません。
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拝火教寺院には火を取り囲むように小部屋が連なっており、この暗い石作り部屋から御神体の炎を臨むことができます。そこで信者は祈りか瞑想に沈みます。石油開発の喧騒もここでは無縁です。
素材提供:石油公団