本格的な海洋油田の開発は、1947年ルイジアナ州沖合で始まりました。
その時のプラットフォームは水深6m、重量1,200 トンという小さなものでしたが、現在最も水深の深い固定式プラットフォームは1989年にシェルがメキシコ湾の水深410mに設置したブルウィンクル油田のもので、総重量は116,000トンに及んでいます。
これ以上の水深では多分、浮遊 式の生産システムやテンションレグプラットフオームが用いられると考えられており、プラシッドオイルではメキシコ 湾で1989年に488mの浮遊システムを導入し生産を行っています。
ブルウィンクル油田の西隣のレナ油田では1985年に 水深305mにコンプライアントタワーと呼ばれる底部を海底に固定しない鋼鉄製の構造物を設置して開発を行っています。
タワー自体は波濤・潮流で動くような設計であり、その動きを多数のアンカーで防ぐというもので、構造物の重量を大幅に下げることができます。
メキシコ湾で最大水深の構造物はジュリエット油田の水深560mのテンションレグプラットフオーム(1989年)ですが、オーガー油田のテンションレグプラットフォームは、水深869mにおいて建設中です(1993年完成予定)。尚ブラジルのカンポス沖では最大水深1,800m-2100mのアノレバコーラ、マーリム油田でタンカー や半潜ホ式装置を便った浮遊式生産システムが採用されていますが今後は、テンションレグプラットフォームやコンプライアントタワーの設置も検討されています。